こんにちは^^
㈱ラビナスの嶋村です。
現在の日本は、前回触れたように、食の欧米化やファストフードの台頭により、
カロリーの増加、粗悪な脂質の増加、野菜不足と本来摂らなければならない、
良質な脂肪や蛋白質、ビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養素の摂取量が激減しています。
栄養不足、栄養失調といってもよい状態です。
厚生労働省が、健康のために、
「1日350g以上の野菜」を食べることを推奨しています。
しかし、野菜を摂ることが大切とわかっていても、
これだけの量を摂るのは、難しいことです。
また、最近の野菜は昔の野菜に比べて、栄養価が激減しているのです。
必要の量、野菜を食べても、栄養は足りてないのです!
たとえば、ほうれん草ひとつをとっても、
1950年から2015年を比較してみると、100gあたりに含まれるビタミンCの含有量は、
150mgから35mgに、鉄分は13mgから2,0mgに、
「栄養素」は、6分の1に減っています。
当時と同じように栄養を摂ろうとしたら、5~6倍も多く食べないといけないのです。
このことは、すべての野菜にいえることです。
ただでさえ野菜不足といわれている現代人が、そんな多くの野菜を食べられるのでしょうか?
なぜこんなに「栄養価」が減少してしまったのでしょう?
そのわけは、
戦後日本は、食糧不足から農家が大量生産するため、
「農薬」と「化学肥料」を使ったことにあります。
化学肥料を使うと、栄養素の足りない作物が、農薬の大量散布により、
ミネラル吸収を助ける微生物が生育しにくい土壌になり、
ミネラル分の少ない野菜になってしまったのです。
品種改良や栽培技術の進歩による栄養低下も見逃せません。
旬の季節以外にも、ハウス栽培で野菜が収穫されるようになったことも。
ビタミンやミネラルの減少は、農法の問題ばかりでなく、
産地から消費者に届くまでの、流通過程の関係しているのです。
もうひとつは、店頭に置かれている、「カット野菜」です。
カット野菜は、店頭に並ぶまでに、食中毒を予防するため、
洗浄や過熱などの処理がなされます。
ビタミンCやB群、カリウムなどは、水に溶けやすく熱に弱い性質があるため、
この工程で、栄養素が流れ出てしまうのです。
また、様々な野菜をゆでて、冷凍にした野菜の加工品も売られています。
これらも同様ですね。
野菜は調理中にも栄養素が減少することを考えると、
私たちが食べている野菜は、もともと栄養素が少ないのがさらに減少し、
栄養価がゼロに近いほど低下しているのが、現在の私たちの食卓なのです。
どうしたらよいのでしょうか?
つづく
(参考文献 モリンガの奇跡 コスモ21 )