先日、森林浴の効果は、樹木が放出する「フィトンチッド」です。とお伝えいたしましたが、
そればかりでなく森林一面、緑一色という「色の効果」があります。
色彩心理学で言いますと、緑は人に安心を与える色されていて、
赤や黒は精神疾患の人には恐怖の感情を引き起こす色といわれています。
緑はどんな方にも、どんな時にも「安心」や「安らぎ」を与えてくれる色です。
信号の「緑色」はこの特性を利用しているそうです。
安心感を与える必要があるため紙幣には緑色が使われています。
緑色がなぜ安心や安らぎを与えるかというと、
緑色を目にしたときの脳の反応が赤を見たときのそれより、ずっと穏やかだからなのです。
赤や黄色を見たとき、脳細胞が興奮するまでの反応時間は短く、緑や灰色を見たときは長くなります。
赤・青・緑 を比較すると、青は目に飛び込みやすく、緑は一番ゆっくり目に入ってきます。
緑はそれだけ刺激が弱く、私たちの気分をゆったりさせてくれる働きがあるのです。
この緑色の特性を考え、インテリアやファッションにも取り入れてきてます。
2年前、私も入院して思いました。
以前は病院も「白衣」を着ている人が多かったのですが、
緑の安らぎを考慮して、薄緑色のユニフォームを着ている看護師の方も増えてるようです。
森林浴の効果は、木々が発散する「フィトンチッド」を取り込んでいるばかりでなく、
森林一面の「緑色」が私たちに与える作用も見逃せませんね。